股関節至上主義の末路(5月のブログ)

【股関節至上主義の末路】

ちょっと言い方が堅苦しい感じですが、股関節のトレーニングや股関節を上手く使おう、というようなアプローチをしている選手や指導者が昨今は多いかと思いますが、そういったアプローチをすればする程、競技のパフォーマンスというのは、『落ちていってしまうな』という印象を最近は受けています。

え?股関節って大きい筋肉たちがいっぱいついているから、力の源になって、そこをしっかり使えばパフォーマンスが上がるんじゃないの?と思われる方も多いかと思いますが、それはそうなんですが、その使われる方向や使われる関係で問題が発生してしまっているのです。

人間はどこかをメインで使おうと思うと、どこかのパーツはお休みをしてしまうという機能があります。全部のパーツが均等に使える事ができればいいのかもしれませんが、それだけ“能動的に”使うパーツを増やすことは、脳にとってストレスになってしまう事なので、脳が許してくれません。

股関節も当然そのシステムは当てはまり、股関節をメインで能動的に使おうとすると、あるところのパーツの動き・意識というのは少なくなってしまう、薄らいでいってしまうのです。

それはどこのパーツかと言うと、【骨盤】です。

股関節の能動的利用が強くなると、骨盤はどうしても『支点』の役割にまわってしまいます。股関節動点、骨盤支点と言う役割配分です。

骨盤が支点、つまり支える側にまわってしまうのです。

骨盤が支点にまわってしまうと、色々な問題が出てきてしまいます。

上半身と下半身の連動性の低下や、体幹の自転の量の減少、骨盤の進行方向・目的方向への移動量の減少などです。

骨盤は体幹を構成する重要なパーツの一つです。その骨盤が動かないわけですから、当然他の体幹を構成するパーツである、肋骨や背骨なども動きが悪くなってしまいます。

特に

股関節の屈曲や

股関節に乗る

というような指導は動きを悪くする代表かなと思います。

腸腰筋がどうだとか、スクワットでしっかり股関節を曲げるだとか、股関節の屈曲を強調するようなトレーニングをすることにより、股関節は求心性の働きが強まり、その力が骨盤内でカウンターを起こし、骨盤を開く形状に変えてしまいます。

さらに、股関節屈曲の動きにより、骨盤の位置自体が後方へ移動してしまいます。いわゆるへっぴり腰の状態です。走るにせよ、投げるにせよ、シュートを打つにせよ、へっぴり腰のポジションだと、骨盤が前方(進行方向)へ移動するという事が行われにくくなってしまうのです。

・投げる時に、骨盤が出てこなく上半身が突っ込むような投げ方になってしまう

・シュートを打つときに、足を前に出す代わりに、お尻が後ろに引かれ、足は上向きの動きになり、力もなくふかしてしまうシュートになる

・スプリントでお尻が前方に出てこなくて、足が前側で引っ掻くような動きになりハムの肉離れを繰り返してしまう

・股関節に溜めてから打つ、というよく分からない指導に騙され、一生骨盤の力を発揮することがないバッティングに陥っている

こんな悩みを持っている方多いんではないですか?

股関節にまつわるメソッドに騙された被害者になってしまってますね

残念です

ちょっとそれではあまりに気の毒なので、股関節とか骨盤を使う為に必要なポイントを一つお伝えしたいと思います。

これは結構汎用性の高い方法なので、色々なところに応用が効く方法なので、ぜひ使ってみてください。

それは、【股関節を遠心的に使う】という事です。

股関節を曲げるではなく、伸ばすテンションを入れた状態で運動を行うという事です。

『なんか股関節を伸ばした状態だと、足が使いづらいです』

っていうことを言う方がいると思いますが、大正解です。

そうです、股関節を遠心的に使う事により、“足は”使いづらくなります。

足が使いづらくなっても全然問題ありません。

その代わりに、足が使いづらくなる事によって

【骨盤が使いやすくなります】

そうなんです、骨盤の使いやすさが上がるんです。

もう少し正確に言うと

【骨盤が動かざるを得ないから、その状態で動く事によって骨盤が可動してくる】

となります。

上記に書いたように、動きやすいパーツがメインになっているので、動きやすい所にロックをかけて動きづらい所をメインに据えてあげる事により、動きづらい所は動いてくるのです。

股関節を遠心的に使うためのエクササイズやトレーニング、調整方法などを聞きたい方は、指導を受けていただければいいかなと思います。文章だけだと分かりませんしね。

ただ股関節を屈曲で使うのがメインの股関節メソッドには気をつけてくださいね、あなたの競技パフォーマンスを下げている事が濃厚ですからね、股関節の使い方を改善してパフォーマンスをしっかり上げてくださいね。

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